部屋と廊下、トイレの入り口など、屋内には小さな段差があります。歩行器を使って、スムーズに移動するための改修を行いました。
【改修の経緯】
自宅の玄関先で転倒し、大腿部を骨折。手術を受け、リハビリを行い、退院が間近となった。
退院後の移動は、歩行器が欠かせないが、自宅の中は所々に段差がある。段差を越える度に、歩行器を抱えることもできないので、「安全で楽に移動できる環境を整えてほしい」と、本人から相談をいただきました。
こんな歩行器を使って歩きます。

こうすると、足への負担が軽減できます。
この商品についてはこちらをどうぞ・・・。
【問題点】
①毎日何度も通る、廊下⇔台所の敷居を越える時に歩行器を抱えなければならない。
②和室(居間)の入り口には7cmの段差がある。歩行器を廊下に置いて、部屋の中は壁伝いに歩くしかないのか…。部屋の中まで歩行器で入ることができない!
【改修のねらい】
日常的に使う部屋の出入り口にある段差を解消し、歩行器を使って一人で移動できるように環境整備する。
【工夫のポイント】
①廊下全体を嵩上げすれば、すべての部屋との段差が解消され、完全にバリアフリーになります。が…、そうすると費用がかかりすぎます。使っていない部屋、解消する必要のない段差だってあるのに…。
歩行器が必要なくなるほど回復する可能性があるので、最低限の改修内容にしました。
介護保険の住宅改修費支給制度(上限20万円)を利用すると、自己負担額が1割ですみます。だからといって、一度に20万円使おう!ではなく、状態に応じて必要最低限の工事をすることを、おすすめしています。
この方も、歩行器を卒業できたら、次は手すりが必要になるでしょうからね♪
②和室の入り口には、小さなスロープを設置しました。歩行器を押したまま、安心して通ることができるように、表面には滑り止め加工を施しました。
歩行器を使っていても、段差の度に抱えあげていては、危険ですね。
道具を活用するためには、環境整備も一緒に行うことが、とても大切です。
ふとした不注意で、自宅の玄関前で転倒!!
転倒する前は、杖も使わずに歩いておられました。
「また前のように、道具に頼らず元気に歩くぞ!!」と、退院後もリハビリに励んでいらっしゃいます。
回復していくに従って、必要な道具も変わってきます。今の状態だけを見ないことが重要です。
※介護保険対象の工事はこちらを参考にしてください。
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