病気により、体が不自由になっても、主婦であることに変わりはない。「ベランダに出られないなら、室内に洗濯物を干す。」それも一つの方法ですね。でも、「できるようにしたい!」を叶える方法もあるんですよ・・・
【改修の経緯】
脳出血の後遺症により、左半身麻痺があった。屋内の移動は杖を使用しながら、ゆっくり歩行できる状態。
障害者向けの住宅で、室内はバリアフリーだが、ベランダとの境だけは段差があった。段差を越える動作が危険で、洗濯物干しは同居している娘に協力してもらっていた。「娘の手伝いがなくても、一人で洗濯物を干したい!」と、本人から相談をいただきました。
【問題点】
①部屋とベランダとの間にある段差を一人で越えることができない。
②段差があると、洗濯物を入れたカゴを持ったままベランダに出る動作が危険。
③ベランダに出るときに、履物を履き替えることが困難。
【改修のねらい】
部屋とベランダの段差を解消し、一人で移動できる環境を整える。
【工夫のポイント】
①市営住宅のため、退居時は元通りにしなくてはいけません。現状復帰の際、費用をかけず容易にできるように、木材を使用しました。
木製にすることにより、スリッパに履きかえなくても良くなりました。お部屋が延長されたような感覚でベランダに出られるようになり、不安感もゼロです。
②木製すのこを、ベランダ全体の大きさで製作することにより、どこでも安全に移動できます。
「洗濯物干しに使うスペースだけでいい」という話もありましたが、せっかくのベランダです。多目的に使用するために、ベランダ全体を嵩(かさ)上げしました。
④どこのベランダも、、水が溜まらないように傾斜になっています。わずかな傾斜も、麻痺がある方にとっては恐いものです。このバリアも解消しつつ、水も溜まらないようにするために、すのこ状にしました。
ベ ランダを嵩上げしたことにより、物干し竿に簡単に手が届くようにもなりました。
ベランダ側を木製すのこで嵩上げし、部屋との段差をなくしました。
これなら、素足で洗濯物干しができますね。
まだ40代と若い女性。
「同居している娘も、家を出て自立する時も遠くないから…。」と、少し不安気な顔もされていました。
一人で洗濯物干しが出来るようになることをきっかけに、自信を持って他の家事の自立も目指してほしいと願っています。
※介護保険対象の工事はこちらを参考にしてください。
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