和式トイレでの排泄が困難に…

2010年6月11日 by 住宅改修

足腰が弱くなった方にとって、和式トイレでの排泄は負担が大きいものです。介護保険制度を利用して、和式便器から洋式便器に取り替えた事例を紹介します。

【改修の経緯】
何らかの原因で、急に気力が低下し始めたのが、この改修工事から1年前。それを
境に、活動レベルが落ちて、下肢筋力の低下が始まりました。また、数年前からの膝関節症による痛みもあり、歩行困難になりました。同居している、ご主人さんから「トイレを改修して本人一人でも行けるようにしてほしい。」と、ご相談いただきました。

 

 【問題点】
①和式トイレのため、「立つ」「しゃがむ」などの動作が、膝や腰に負担となり、和式では排泄が困難。
扉の開け閉めや、スリッパに履きかえる時にバランスを崩して転倒しそうになる。

  

 【改修のねらい】
トイレの事が心配で、ご家族は外出することが中々できませんでした。また、夜間もトイレ介助が必要な状況なので、ご家族の睡眠時間を確保するためにも、トイレに一人で安全に行けるようにすることが目的です。
①日中、夜間を問わずに一人で安全にトイレに行けるようにする。
②最低限の工事内容で、排泄の自立を目指す。

 

【工夫のポイント】
①既存の手洗い器があるので、手洗いが付いていないタンクを選定。(費用を抑えました)
②タイル貼りの床から、滑りにくい素材のクッションフロアに貼り替えました。
  スリッパに履きかえなくても
良いようにするため、気持ちに不潔感や抵抗を生まない材質や色を選定。スリッパへの履きかえをなくすだけでも、転倒予防に役立ちます!
③新しい建具に取りかえる際に、握力が弱くても開け閉めがしやすいレバーハンドルにしました。
  
改修後の扉なら、鍵をかけた状態でトイレの中で倒れてしまった!ということが起きても、廊下側から
鍵を開けて入ることができるので安心です。万が一の事態にも備えました。
  

  IMG_3494-horz2.jpg

毎回の「立つ」「しゃがむ」が大変だった和式便器から、洋式便器に取り替えました。介助者がいなくてもトイレに行けるようになりました。

 

001-horz.jpg

便器取り替え工事に伴って、タイル張りだった床を、クッションフロア材に張りかえました。
タイルと違って「冷たくない」「滑らない」「目地にカビが生えることもない!汚れが拭き取りやすい」素材です。

 

  DSCN1559-tile.jpg

新しい扉を作りました。開閉しやすいように、レバーハンドルを使用。また、明るい色を使用することで、全体の雰囲気も明るくなりました。

kazoku-oiwai.jpg

 

 

要介護者本人が一人でトイレに行けるようにしてほしい。という相談から始まった事例。洋式便器に取り替えることで、目的は達成できます。ただ、筋力・体力低下のきっかけは、気持ちの落ち込みから…と、最初の相談で伺ったので、既存のタイルや壁の色に合わせつつ、なるべく明るい色を使うように心がけ、トイレ全体の明るい雰囲気作りに努めました。

※介護保険対象工事項こちらを参考にしてください。

 

 


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